癌治療 癌治療
膀胱癌
・当院では、膀胱癌に対し、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)を行い、更に必要な場合には、再発予防の膀胱内注入療法を行います。
・筋層に浸潤した内視鏡切除困難な症例に対しては、膀胱全摘除術を行っています。
前立腺癌
・当院では、前立腺癌に対し、年齢、病期、合併症の状況などを考慮し、それに応じた治療を行っております。
・外科治療(ロボット支援、開腹)から、放射線治療(IMRT)、内分泌療法を中心とした薬物療法を病態に応じ行っております。
腎臓癌、腎盂尿管癌
当院では、腎臓癌、腎盂尿管癌に対し、ロボットまたは腹腔鏡を用いた低侵襲治療を中心に、病態に応じて術式を選択し、行っています。
ロボット支援下手術 ロボット支援下手術
当院では、2022年に「hinotori」によるロボット支援手術を開始しました。
「hinotori」は川崎重工業株式会社とシスメックス株式会社の合弁会社メディカロイドが開発した日本製の手術支援ロボットで、鮮明な画像や手術アームの操作性の良さが特徴です。
ロボット支援下手術の特徴
・低侵襲
従来の開腹手術よりも傷が小さく、出血量が少ないため、術後の回復が早く、機能温存や合併症リスクの低下も期待できます。
・アームの操作性
ロボットのアームは8軸の関節で構成されており、体内でも先端部が人の手首のような動きができるため、人の手が届きにくい場所でも、安全な手術が可能となります。
前立腺肥大症 前立腺肥大症
前立腺は男性にのみ存在する臓器で、前立腺肥大症は年齢が高くなるにつれて増えてくることがわかっています。前立腺は通常はクルミほどの大きさ(15~20ml程度)で、膀胱の出口にあり内部を尿道が通っています。この前立腺が年齢とともに肥大することにより、尿道が圧迫されて排尿障害を、膀胱側に突出することで頻尿などの畜尿症状を引き起こします。
経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP) 経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
当院における経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
一般的にHoLEPで使用するホルミウムレーザーは80ワット以上の高出力レーザーが主流ですが、当院では30ワットの低出力レーザーで施行しております。低出力レーザーの場合、『切る力』は落ちますが、『剥がす力』は遜色ありません。むしろ、正しく剥がす層から誤って外側に入り込んでしまうリスクが少ないと考えて低出力レーザーを使用して施行しております。出力が落ちる事で難易度が高くなり、時間がかかると一般的に言われておりますが、手術時間など遜色なく施行しております。周術期に輸血を必要とした症例もなく、大きな前立腺でも患者様に負担をかけず満足いただける手術を行います。前立腺が大きく、別の病院では手術が困難であると言われたような方も、是非当院にご相談ください。
経尿道的前立腺吊り上げ術 経尿道的前立腺吊り上げ術
経尿道的前立腺吊り上げ術は、前立腺肥大症に対する低侵襲治療です。他の外科手術を行えない100cc以下の前立腺肥大症の症状の症例に適応されます。
内視鏡を使用して前立腺の中にインプラントを埋め込み、尿の通り道を開通させ、排尿できるようにする治療法です。
挿入されるインプラントは永久装置であり、前立腺組織を加熱、切断、破壊または切除することなく前立腺の閉塞を緩和します。
経尿道的水蒸気前立腺肥大症治療
(WAVE治療)
経尿道的水蒸気前立腺肥大症治療
(WAVE治療)
Rezum (レジューム)という機器を使用する水蒸気治療(WAVE治療)は、排尿状態の改善を目的とし、2022年9月から本邦で行えるようになった体に負担の少ない新しい前立腺肥大症の内視鏡手術です。水蒸気を利用して肥大した前立腺組織を壊死・退縮させますが、術後5年経過時点においても安定した効果を発揮し、また従来の手術に比べて性機能が維持されることも示されています。治療時間は平均10分以内程度と短く、治療効果は手術後1カ月程度から現れます。
複数ある手術法の中で、Rezum(レジューム)は体への侵襲が低いため、従来の手術療法が全身状態から手術侵襲を考慮すると困難な方に適用されます。
尿管結石 尿管結石
当院では、自然排石困難な症例に対し、体外衝撃波破砕術(ESWL)、経尿道的尿路結石砕石術(TUL)などの、低侵襲治療を行っております。
副腎腫瘍 副腎腫瘍
・当院では、副腎腫瘍に対して内科と連携し、正確な診断を行える環境にあります。
・腹腔鏡を用いた低侵襲治療を中心に、病態に応じて術式を選択し、行っています。
クリニカルパスのご紹介 クリニカルパスのご紹介
当院は一部の疾患、手術、検査でクリニカルパスを使用しています。
クリニカルパスとは、医療スタッフと患者さんが治療計画の情報を共有するため、患者さんのスケジュールを時間軸に沿ってまとめたものです。
主な治療について、公開していますのでご参照ください。
※患者さんの治療経過の状況によって、スケジュールは変更する場合があります。