2021.01.21
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一般診療を守るための当院の方針について 一般診療を守るための当院の方針について
現在当院では、通常の外来・入院診療(以下「一般診療」とします)を継続しながら、社会的要請により新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療も行っております。今後も、救急診療を含む一般診療に軸足を置くことに変更はありません。しかし、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大状況にあって、COVID-19診療のためだけでなく何より病院機能を停止させることなく一般診療を守っていくために、細やかな調節作業を行う必要があると考えています。細やかな調節作業については、以下「新型コロナウイルスの3つの入口と、その調節作業」に述べさせていただきます。
つきましては、当院へお越しになる患者さん、地域医療機関の皆様方には、ご不便をおかけすることもありますが、ご理解を賜りご協力をいただけますようお願いいたします。
院長 海老原 全
−新型コロナウイルスの3つの入口と、その調整作業−
新型コロナウイルスが病院に入ってくる入口は3つあります。
第1の入口:COVID-19の患者さんと共に入ってくるルート
第2の入口:外来診療で受診された患者さんに潜んで入ってくるルート
第3の入口:職員に潜んで入ってくるルート
病院機能を停止させることなく一般診療を守るためには、これらの入口をしっかり制御することが必要です。
第1の入口については、保健所等と連携をとりながら制御することができています。また、第3の入口についても、病院一丸となった職員一人一人の感染防止対策により現在まで制御できています。課題は第2の入口です。外来診療を継続する限り、受診される患者さんに潜みある確率で新型コロナウイルスが入ってきます。その数は、社会で感染が拡大するにつれて、多くなります。この入口を完全に制御することは困難であり、状況をみながら細やかな調節を行う必要があります。なお、当院では発熱症状がある患者さんが外来棟を利用される患者さんと接触することがないように、専用の動線と対応場所を設けております。
先日、専用の場所で検査を行った患者さんから複数、新型コロナウイルスが発見されました(クラスターではありません)。それらの患者さんには急遽COVID-19の入院治療を開始しましたが、その結果当院が受け入れられるCOVID-19の診療ベッドがひっ迫する事態となりました。このペースで新型コロナウイルスが第2の入口から入ってくれば、当院の受入能力を超えることや、ひいては病院機能に支障をきたす可能性が考えられました。そのため、入口を調節する目的で初診患者診療を一時停止しました。この調節作業により、その後僅かですがCOVID-19診療に余力ができました。そのため、1月20日(水)より初診患者診療を再開いたしました。