がん診療統括センター

がんゲノム医療外来・遺伝カウンセリング外来開設準備のための小会議を経て、平成31年1月に、がんゲノム医療外来・遺伝カウンセリング外来を統合するがんゲノムセンターを立ち上げました。当センターには「がんゲノム医療外来」と「がん遺伝カウンセリング外来」の2部門を設置します。

一人一人のがんの個性（原因）を明らかにし、がん患者さんに、より適した治療薬の情報を提供するために、「がんゲノム医療外来」を開設し、網羅的にがん遺伝子を調べるがんパネル検査を行います。本外来では，自費診療にて、がん遺伝子検査を実施します。

先ず各診療科の主治医からの依頼を受け、「がん遺伝子検査」の目的や意義、検査内容について患者さんに十分な説明をします。同意後、手術や検査の時に摘出したがん組織を使い、あるいは血液検査によりがん遺伝子パネル検査を行い、がん遺伝子病的バリアント（変異）を網羅的に調べます。

「がん遺伝カウンセリング外来」は、がん発症のリスクを考えて、がんの予防を行う外来としての役割を担います。主な対象は遺伝性のがん（血縁者にがんが多い、若くしてがんにかかるなどの家系の方）になります。また「がんゲノム医療外来」で遺伝性腫瘍が疑われる家系の方や、一部の抗がん薬の効き方と遺伝との関連についての相談も行います。がんと遺伝について正確な情報をわかりやすく説明し、より良い選択ができるように心理的・社会的なサポートもあわせて行います。

詳細は担当医師までお尋ねください。