集中治療とは 集中治療とは
集中治療医学は近年発展の著しい分野です。当院の集中治療科は2020年4月に新設されました。集中治療専門医は全国でもまだ少数ですが、当院には複数の集中治療専門医が在籍しています。当科が創設されたことで、今まで以上に確立されたICUの治療体制を提供できるようになりました。
重症患者の治療においては、臓器ごとの管理だけでなく、身体全体を診る必要があります。そのためには、呼吸、循環、神経、肝臓、腎臓、栄養、麻酔、感染症、内分泌、精神科、リハビリ、終末期医療などの横断的な知識や診療技術が必要です。これが集中治療です。私たちは次々と新しくなる知見を捉え、グローバルスタンダードな集中治療を提供できるよう邁進致します。
総合集中治療室：GICU 総合集中治療室：GICU
当院のGICUでは集中治療科の専門医が全ての患者に介入するMandatory critical care consultationの体制を取っており、主治医と相談しながらICUのチーム医療をコーディネートします。特定集中治療室管理料１の加算を取っており、広く新しいICUで陰圧室を含む計10床で運用しています。年間983名（H.31年度）の入室実績があり、心臓血管外科術後や循環器内科大血管ステント術後、血液内科移植後、消化管穿孔による腹膜炎敗血症など多様な重症患者を受け入れています。人工呼吸器に始まりECMOやIABP、CRRTも自在に扱い、重症患者の早期回復を支えます。特定行為看護師や研修医などの教育や経験を支えることも私たちの大切な責務です。集中治療に興味のある学生や医療従事者の方々がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。
救命ICU：EICU 救命ICU：EICU
当院には救命救急センターがあり、その中の一部門にもICUがあります。こちらには救急車で搬送された重症患者が入室し、救急診療科が治療を担当しています。救急診療科の医師とも協働しながら、集中治療の経験を共有しています。
手術室 手術室
GICUは手術室と隣接しており、常に麻酔科の医師や手術室スタッフと場を共有し、コミュニケーションをとっています。円滑な情報共有が、安全な術後管理を支えています。
毎日、麻酔科とともに診察を行うことで、手術と術後管理の影響について理解を深めています。