臨床検査技師

臨床検査技師は臨床検査科に配属されます。2019年4月現在57名が在籍しています。検査室は、採血室、血液検査・尿一般検査・免疫化学検査部門を統合した臨床検査室、細菌検査室、遺伝子検査室、輸血管理室、生理検査室、病理検査（病理診断科に含む）で構成されており、検体検査、生理検査、病理検査領域においてISO 15189認定を取得しています（認定番号RML01790）。検査室配属数年後には検査室間のローテーションがあります。

・臨床検査医学科、病理診断科と連携を図り、高品質な医療を実践することを品質方針として掲げています。

検体検査業務は、免疫化学検査・血液学的検査・尿一般検査・細菌検査・遺伝子関連検査・輸血検査・病理検査と多岐にわたっています。特徴としては免疫化学検査では搬送ラインを導入し検査の効率化を図っていること、血液学的検査の凝固線溶系検査においては臨床との協力により当院独特の運用で希少な凝固因子の測定や臨床研究を行っていること、細菌同定検査に質量分析装置を導入していること、血液造血器腫瘍関連の遺伝子関連検査等先進的な検査を導入していることが挙げられます。

生理検査業務は、心臓、腹部・表在、血管の超音波検査のほか、心電図検査などの循環機能検査、呼吸機能検査、脳波検査、聴力検査、内視鏡検査、検診センター内の検査などです。特徴としては、院内の40台以上の超音波装置の一元管理を行っていること、手術室で施行されるTAVIや下肢血管治療などの先進的治療への支援、褥瘡予防対策チームなどチーム医療への参画、各検査の充実した研修制度などが挙げられ、患者さんのとのコミュニケーションを大切にしながら日々の業務にあたっています。

・採血業務
外来患者の検査を目的とした採血を行う採血室業務、9時までの病棟採血の一部を臨床検査科として実施しています。

・宿直、日直業務
緊急検査として24時間稼動と定めた検体検査（尿一般検査、血液学的検査、免疫化学検査、細菌検査、輸血検査）を2名体制で実施しています。

・診療支援など
糖尿病療養指導、感染制御チーム活動などチーム医療に積極的に参画しています。また、9時までに全病棟の検体集荷を行っています。