専攻医(専修医)
- トップページ
- 救急診療科研修(募集要項)
救急診療科専攻医(専修医)募集について
救急診療科専攻医(専修医)
募集について
当院は、新専門医制度における救急科領域の基幹施設として、2025年度の専攻医(専修医)を募集します。
ご興味のある方は救急科専修医研修プログラムをご参照ください。
病院見学を随時受け付けています。お申し込みはこちら→病院見学について
募集要項
応募資格 | 初期臨床研修修了者または令和6年度初期研修修了予定者 | ||
---|---|---|---|
選考試験日程 | 随時実施【最終調整期間】 ※応募された方にはE-mailで試験日をご案内させていただきます。 |
||
選考試験形式 | 書類選考、面接試験 ※なお、試験日以前に病院見学を必須としています。 |
||
研修期間 | 2025年4月1日~2028年3月31日 (3年間) | ||
基幹施設 | 東京都済生会中央病院 | ||
連携施設 | 北里大学北里研究所病院、東京高輪病院、がん研究会有明病院、栃木県済生会宇都宮病院、済生会横浜市東部病院、慶應義塾大学病院、新東京病院、国立成育医療研究センター、東京医療センター、都立広尾病院、日本医科大学千葉北総病院 | ||
研修医の処遇 | 給与 | 1年次 固定給月額 373,000円 | + 勤務実績に応じた手当 (時間外手当、宿日直手当等+年間賞与) |
2年次 固定給月額 381,300円 | |||
3年次 固定給月額 399,600円 | |||
宿舎 | なし。住宅手当有。 | ||
募集人数 | 救急科専修医研修プログラム2名(予定) | ||
応募書類 |
1. 専攻医(専修医)応募用紙(写真貼付) |
||
応募方法 | 日本専門医療機構がスケジュール公表次第、募集予定。 募集開始後は、下記宛先に応募書類一式を書留でご郵送ください。 【応募書類宛先/お問い合わせ先】 〒108-0073 東京都港区三田1-4-17 東京都済生会中央病院 人材育成センター 臨床研修室 Tel:03-3451-8211(内線6350) メール:kkc@saichu.jp |
||
応募締切 | 12月26日(木) ※募集定員に達した場合は締切前であっても受付を終了します。 |
応募について 応募について
具体的な応募方法
1. 出願書類について
(ア) 応募用紙は、下記PDFをダウンロードして下さい。
(イ) 初期臨床研修修了(見込を含む)証明書は、各自の研修施設発行の書式で結構です。
(ウ) 健康診断書の書式は自由です。各施設の健康診断結果で代用しても結構です。
(エ) 推薦状の書式も自由です。なるべく初期研修の指導医に記載してもらって下さい。
2. プログラム内容は、当院ホームページ上のプログラムを参照下さい。
3. 出願締切期限は厳守下さい。
4. 試験は、書類選考および面接で行います。出願書類不備のないよう、誤記・脱落のないよう、後述の記載方法を参照しながら、細心の注意を持って記載して下さい。なお相互のマッチングのため、事前の施設見学を必須としています。日時調整は柔軟に応じますので、人材育成センター臨床研修室にご連絡の上、是非、見学においで下さい。
5. 応募書類の受理はE-mail、合否結果は書面でお知らせします。メールアドレスを必ずご記載下さい。
6. 採用試験日の面接時間は、出願締め切り後、数日以内にE-mailでお知らせします。なお、キャンセルされる場合には、人材育成センター臨床研修室に直接ご連絡下さい
(黒又は青インクで直筆で記入して下さい。数字はアラビア数字、文字は楷書体を用いて下さい。※印は○で囲んで下さい。)
1. まず、応募するプログラム名を明記してください(例:内科専門医研修プログラム)。
2. 氏名の表記は戸籍謄本等の記載どおりに記入して下さい。旧字・異字体・俗字・略字等は、そのとおりに記入して下さい。
3. 写真は出願前3ヶ月以内に撮影した上半身・脱帽した状態のカラー写真を用いて下さい。
4. 連絡先は、実家などで連絡の容易につく先を記載して下さい。
5. 学歴は小学校卒業以後、現在までを記載して下さい(小中学は卒業のみ、それ以後は入学卒業を記載)。
6. 職歴については、別欄に記載下さい。なお、職歴にアルバイトは含みません。
7. 免許・資格は公式に認められたものを記載して下さい。TOEFL、TOEIC などの得点は記載して結構です。
8. 初期研修の内容は、未習の部分を含め、2 年間にわたる期間・部署など、なるべく詳細に記載して下さい。
9. 各種手技は、応募時点までの経験症例数を記載して下さい。多数の場合は概数で結構です。
10. 将来の進路は、現時点での希望で構いませんので、必ずご記載下さい。
11. 当院プログラムの志望理由は、なるべく具体的に記載して下さい。
12. 応募用紙は返却致しません。応募に関連した個人情報は、当院専修医(後期研修医)採用目的以外には使用致しません。またこれらの個人情報が不要になった場合は、個人情報保護法の規定に則り、当院で責任を持って廃棄致します。
救急診療科の概要と実績 救急診療科の概要と実績
救急診療科では、救急医学、救命集中治療学、重度外傷・熱傷をはじめとした救急外科学(Acute Care Surgery)を専門とする救急指導医を擁し、多様な疾病や外傷に対して重症度に関わらず対応するER(Emergency Room)型救急診療に加えて、救命医療を要する重症患者への根本治療や集中治療に従事する。救急外来を受診する患者は、救急車搬入が平均で650人/月、徒歩受診を含めると約1000人/月に達し、今後益々増加することが予想される。2012年度からは救命救急センターを開設し、2017年度に救命救急センターを30床に増床することにより、重症救急患者の受け入れと重症救急患者に対する救命集中治療を拡充した。当科では救急医学に関する学術的活動(詳細下記)を精力的に行っており、国内外を問わず多くの主要学会や著作を通じて臨床・基礎研究の成果を発信している。
当院は、救急科専門医の研修施設の一つであると同時に、東京都脳卒中急性期医療および東京都心臓循環器救急(CCUネットワーク)にも参画している救急中核病院である。これまで培ってきた脳卒中・心臓循環器救急とともに、重症外傷診療や救命救急集中治療の救急専門施設として、かかりつけ患者や地域の救急医療を支えることを目標としている。
研修プログラム・病院概要
研修プログラム
病院概要
救急診療科では2011年4月に救急科専門医による救急診療体制が確立され、救急外来での北米型初期診療(年間5000件強の救急車受け入れ等)を開始し、2012年1月から救急科専門医指定施設として認可された。2012年7月からは初期診療に続く救命のための緊急処置・手術や、救命救急センター(22床)での救命集中治療を開始し、同年12月に東京都から3次救急施設の指定を受け、2017年5月に新病棟の竣工により救命救急センターの病床が拡充(30床)された。今後さらなる機能強化を見据え、専修医および若手専任医として学閥に拘らずやる気のある優秀な人材を広く募集する。
本プログラムは、救急科専門医を取得するための公認プログラムである。本プログラムでは、救急医学を志す専修医等が救急科専門医資格を取得するだけでなく、subspecialty分野でも研鑽を積むことを目標とするが、一定期間の救命・救急医学研修(1年単位)を希望する医師にも門戸を開いている。
当科の活躍が期待されるEmergency Room (ER)、Acute Care Surgery(ACS)、Emergency Intensive Care Unit (EICU) では、オールラウンドな救急診療能力とともに、各領域の専門性を併せ持った救急医によるチーム医療が必要となる。よって当科専修医の研修では、傷病の種類や重症度に関わらない総合救急診療能力の獲得を共通のコンポーネントとして、各分野での専門性を備えた、ER型救急医、外科系救急医、集中治療系救急医の育成を目指している。外科系救急医を志望する場合は、救急診療科での研修に加えて、外科系診療科での手術・周術期管理を研修する期間を別途設ける。また救急診療で必要となる治療法(心・脳・腹部血管造影、内視鏡、手術ほか)に精通することは、初期診療能力にも良い影響をもたらすため、これらの治療法の研修を希望する場合も研修期間を別途設ける。
救急診療科における指導体制
施設基準:
日本救急医学会救急科専門医指定施設
日本救急医学会指導医指定施設
東京都指定二次救急医療機関
三次救急医療機関(救命救急センター)
CCUネットワーク
脳卒中急性期医療機関
日本集中治療医学会専門医研修施設
日本外傷学会外傷専門医研修施設
日本熱傷学会熱傷専門医認定研修施設
災害拠点病院
日本DMAT
東京都ドクターカー協議会・運営施設
専門医・指導医:
日本救急医学会専門医 6名
日本救急医学会指導医 3名
日本内科学会認定内科医 1名
日本外科学会専門医 4名
日本外科学会指導医 1名
日本外傷学会専門医 2名
日本集中治療医学会専門医 2名
日本熱傷学会専門医 1名
東京消防庁救急隊指導医 6名
研修の特色 研修の特色
一般目標: GIO
- 1. 救急診療の基本を習得し、医学の進歩に対応するための方策(文献利用ほか)にも精通する。
- 2. 救急科専門医の取得
- 3. subspecialty分野(ER, ACS, EICU)の確立
- 4. 各種治療法(心・脳・腹部血管造影、内視鏡、手術など)の選択研修
行動目標: SBOs
【専修医1-2年目(R3-4:卒後3-4年目相当)】
- 1. 患者・家族、救急隊員との良好なコミュニケーション能力、基本的診察方法、および診断学の習得
- 2. パラメディカルとの連携
-
3.
ERでのマネージメント
① 患者受け入れ可否の決定
② 蘇生法(BLS, ACLS, ICLS, JATECほか)および救命処置の習得と指導
③ 救急医学領域における診断学(各種画像診断学を含む)および初期治療
④ 専門診療科との連携
⑤ 患者処遇(帰宅、一般病棟入院、集中治療室入院、緊急手術の要否、転院ほか)の決定
⑥ ER内外の調整・連携 -
4.
ACSでのマネージメント(一般外科系、脳神経外科系、整形外科系など)
・緊急手術適応の理解
・患者および家族への説明
・大量出血時の準備(輸血法の理解、輸血確保、セルセーバーほか)
・手術室(看護師、麻酔科医)との連携
・手技・術式の習得
・術中判断(術式追加・変更、大動脈閉塞バルーンの使用法ほか) -
5.
EICUでの患者管理
・肺動脈カテーテル等による厳密な循環管理
・人工呼吸器管理をはじめとした厳密な呼吸管理
・緊急血液浄化
・補助循環(PCPS, IABP)
・体外ペーシング
・脳低温療法
・感染制御、栄養管理
・脳死、尊厳死の理解
・内科的集中治療管理
・周術期管理
・入退室基準の理解 - 6. 救急医療システムとMedical Control(MC)業務の理解
- 7. 災害医療の理解
- 8. 床研究の実践と各種関連学会(国内・国外)での口頭・誌上発表
【専修医3年目の例(R5:卒後5年目相当)】
救急専従期間の最終年となる専修医3年目には、チーフレジデントとして後進の指導に携わる。東京都MC業務の一部にも参加する。専修医3年目終了前(例年2月頃)に救急科専門医資格の申請書類を提出する。
【専修医4年目以降の例(R6以降:卒後6年目相当以降)】
専修医4年目(例年9月頃)に救急科専門医資格に関する書類審査および試験が終了し、翌年1月から救急科専門医となる見込みである。専修医4年目以降のプログラムに関しては、希望する選択研修等により期間や具体的研修内容が個別に決定される。
研修方略
1. On-the-Job Training (OJT)
上級医の指導のもとで後期研修医が診療に専念できるように、ER, ACS, EICUでは後期研修医と上級医がチームとして診療に当たる。チームの組み合わせは、後期研修医の志望する専門性や医療チーム内のバランス等に応じて決定する。
ER(指導医:菅原医師):傷病の種類や重症度に関わらない北米型救急医療として、急病全般や不慮のケガから、生命危機に瀕する心肺機能停止や重症多発外傷まで全ての救急患者に対応することを目標とする。
ACS(指導医:関根医師):主に一般外科領域(重度外傷・熱傷、急性腹症ほか)における外傷蘇生手技、手術手技、術中判断、周術期管理等について研鑽を積む。
EICU:先進的モニタリングシステム、人工呼吸器、補助循環(PCPS, IABP)、血液浄化(CHDF, PMX)等を駆使して、重症救急患者における感染症や各種臓器不全に対する高度な集中治療や侵襲制御法の基礎を研修する。救急専従期間の最終年となる3年目には、チーフレジデントとして後進の指導に当たる。
2. Off-the-Job Training (Off JT)
標準化された診療方法をOff JTで学び、すぐにOJTで実践することは最も効率的な学習方法である。本邦における救急医学領域では、米国でのAdvanced Cardiac Life Support (ACLS) やAdvanced Trauma Life Support (ATLS) を基にして、Immediate Cardiac Life Support (ICLS) やJapan Advanced Trauma Evaluation & Care (JATEC) のような本邦独自の教育コースが開催されている。本プログラムでは、標準的診療方法の習得に加えて、標準的診療方法を越えた各種蘇生法の適応と限界を学ぶことを目標としているが、これらの教育コースの受講は必須であると考えている。
習得が難しい一部の外科的救命処置・手技(緊急輪状甲状間膜切開、救急室開胸ほか)は、慶大医学部Clinical Anatomy Lab (CAL) での解剖学研修や3Dビデオ学習によるOff JTにより補完する。
3. カンファレンス
救急診療の質を向上させるために、カンファレンスによる診療内容の共有や反省は不可欠である。初期・後期研修医の救急初期診療能力を改善させる目的で、ERでの症例検討を週2回行っている。さらに、チーム医療としての救急診療科内での治療方針の決定や、後期研修医への教育のために、救命救急専用病棟の入院患者カンファレンスを週1回行う。また、院内での連携強化を目的とした他診療科(循環器科ほか)との合同カンファレンスや、診療レベルの向上を目的とした他施設(慶大救急科、済生会横浜市東部病院ほか)との合同カンファレンスを定期的に行っている。
4. 選択研修(心・脳・腹部血管造影、内視鏡、他科研修、超音波検査など)
救急診療における治療法やsubspecialty領域での研修を希望する場合は、通常業務の中で週1単位程度の技術修練時間を置くか、3年間の救急専従診療期間とは別に、関連診療科への院内・院外ローテーション(または一時出向)の期間を置く。選択研修の時期、期間、研修内容の詳細は別途相談とする。
5. 救急関連学会における口頭・誌上発表
症例検討や臨床研究を学術会議で発表することは、文献・報告例の情報収集による分析力や、論理的・科学的思考力を伸ばす良い機会である。また、臨床上の疑問や問題を抽出して解決することや、臨床研究の立案にも生かされる。救急診療科では、国内外の救急関連学会で活発な学会活動が行われており、国際学会や英文学術誌での発表が多くある。本プログラムでも、徹底した上級医の指導の下に、救急関連学会において、年1回以上の口頭発表と計2編以上の誌上発表を目標とする。
本プログラムにおける後期研修医の週間業務予定
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 (8:30-12:30) |
ER | 病棟 | 明け休 | ER | 病棟 | - | - |
午後 (12:30-17:30) |
ER | 病棟 | 明け休 | ER | 病棟 | - | - |
当直 (17:30-08:30) |
- | 病棟 | - | - | - | - | - |
※毎日8時半〜9時に病棟回診を行う。
※火曜日 11時〜12時に外来・入院患者などを対象とした救急科カンファレンスを行う。
※外科系救急医の手術修練は原則として全て緊急手術対応になるので、週間予定より優先される。
※希望があれば週一単位専門技術の習得時間を設ける(対象:内視鏡検査、超音波検査、他科研修、心臓カテーテル検査等)。
※土曜当直および日曜日勤(月2〜3回程度)の場合には翌週以降にフリーで代休をとる。
本プログラム後の進路について
本プログラム終了後の進路については個別に対応します。状況に応じて、救急医スタッフとして当院や他施設での勤務を継続することや、大学等で救急医学診療・研究(学位取得を含む)に従事することを強力にサポートします。